ユニットバス周りの断熱 再び

【ポイント】
毎年11月下旬寒くなって来ると既設住宅の防寒断熱改修の相談が多くなります。
それも新築して2~3年しか経っていないのに・・・・・

最近の新築住宅では、断熱の重要性の認識が高まりそれなりに高性能な断熱材を使う事も多くなりました。
それなのに寒いとのクレーム

その一番大きな要因としてあげられるのがユニットバス周りの断熱施工システムにあります。
よく聞くのはユニットバス自体が断熱してあるので浴室も暖かくお湯も冷えにくいとのお話です。
確かに高額なUBをセットすれば浴室内は快適かもしれませんが、ユニットバス廻りの通気止めもしくは基礎断熱などを行わなければ写真のようにUBの外周りは屋外と一緒です。
1階に設置されるUBは土間です。基礎パッキンの換気口と点検のための人通口がありほぼ外気温と同じ。
当然UBの天井裏は小屋裏に繋がり、室内側の仕切り壁に断熱することもなく、室内側に大いに寒気の影響を受けます。
アイシネンで屋根・壁の断熱を施工する場合は左の写真のような施工を行います。
人通口をスタイロフォームなどの成型断熱材で塞ぎ土間も人が乗っていいように敷き、コンクリートの基礎立ち上り部と土間を300幅で断熱します。
これで外気を遮断しコンクリートを伝わる熱もほぼ遮断し、ユニットバス周りは室内と同じ温熱環境となります。 熱損失は3%の隙間で30%以上の損失が発生すると言われます、どれだけ壁や天井に断熱材を入れてもこれだけ大きな隙間があれば暖房が効く訳がありません。
既報08-12-1クレーム(続床断熱)や13-07-1気密測定もお知らせしたとおり、どれだけよい断熱を厚く施工しても、断熱システムとして的確な施工しなければ結果は出ません。



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