定温倉庫5年後点検

【ポイント】
2007年12月に15℃設定の定温海苔倉庫を施工させていただき5年以上経過したため点検に伺いました。

当時のアイシネン施工状況ですが、基礎コンクリート立ち上がり土間部から、鉄骨造の壁面まで連続してアイシネンを吹付け断熱を行いました。
折板屋根の金属面に直接吹付け、熱橋となる鉄骨梁や柱などもすべて断熱することが重要です。
アイシネンが普及するまでは、現場発泡硬質ウレタンで発泡材としてフロンを使い厚吹きが出来る定温倉庫用を使うのが当たり前で、これしかなかったのです。
ノンフロン水発砲のアイシネンが開発され定温倉庫にも採用いただくようになりました。
1番のメリットは柔らかい素材でこのような大きな鉄骨造の躯体の揺れや伸縮にも追随出来、将来ガス抜けによる収縮で隙間が開くことがなく結露のリスクが少ないことです。
5年が経ち気温・湿度共に高いこの時期に庫内の状況を見せていただきました。
(低温倉庫の場合、外気温・湿度が高い時期に結露のリスクが高くなります)
紫外線にほとんど影響を受けないので、ほぼ初期の姿で積みこまれた沢山の海苔を新鮮なまま保管されていました。
基本庫内は年間を通じて15℃で保たれていましたが最近17℃でも問題ないと設定を上げられ、湿度は60%以下に保つように乾燥器も設置されています。
硬質ウレタンの場合は、5~10年もするとガス抜けによる収縮や建物のひずみなどにより隙間が出来結露が起こることがありますが、5年点検で全く問題がなく安心しました。
ただ、製品搬入時に断熱材に当たって傷ついたり、指を突っ込んで穴があいている個所があり、近日中に補修に伺います。1度結露が起きると大変なので早めの対応が大事です。



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