「低炭素住宅」認定制度のご案内、木造は低炭素にも貢献

1980(昭和55)年に定められた「住宅の省エネルギー基準」はその後92(平成4)年と99(平成11)年に改正され、旧省エネ・新省エネ・次世代省エネと名付けられています、 そして今年新たに「低炭素住宅」認定制度がスタートしました。

これまで熱損失係数(Q値)が低いことで省エネ基準を判断していましたが、「一次エネルギー消費量」をいかに少なくできる家(CO2の排出量の削減)にするかが基準となります。

  
「建物の外皮性能(断熱性能)」は次世代省エネ等級Ⅳと①暖房 ②冷房 ③換気 ④給湯 ⑤照明の一次エネルギー消費量を10%以上削減することが必須です。

さらに、市街化区域に関してはエコポイントの申請にも取り入れられた「トップランナー制」のような
①節水に資する機器の設置
②雨水、井水または雑排水利用の設備の設置
③HEMS(ホームエネルギー管理システム)の設置
④太陽光等再生可能エネルギー利用の発電設備及びそれと連携した定置型蓄電池の設置
⑤一定のヒートアイランド対策(緑化など)
⑥住宅の劣化の低減に資する措置
⑦木造住宅
⑧高炉セメントまたはフライアッシュセメントを構造耐力上主要な部分に使用

この8項目中の2項目を満たすことで低炭素住宅の認定が受けられます。

ここで注目すべきは「 ⑦木造 」の項目です、木は成長過程でCO2を吸収し酸素を放出するため例え解体して燃やしたとしても+-0と言う考えです。

次にQ値から外皮平均貫流率(UA値)へ評価基準が変わったこと、Q値とは総熱損失量を床面積で割ることで算出していましたが、入り組んだり階高が高く壁面積が大きくても全く反映されていませんでした。 これからは総熱損失量を外疲表面積で割るUA値で正確な数値掴むことができます。

算定プログラムは「住宅・建築物の省エネルギー基準及び低炭素建築物の認定基準に関する技術情報」
ウエブサイトで検索できます、福岡では低炭素住宅と題したセミナーも開かれていますが、まだまだこれと云った「標準仕様・ひな形」がなく苦労しているのが現状です、しかし2020年に完全義務化されます、少しでも早く理解し対応していくことが重要です。

自分も本やサイトを見て調べていますが理解できないことが多く大変苦労しています。
今後もアンテナを張って良い情報を仕入れたら再度報告いたします。


昨年アイシネンを施工させていただいた中九州クボタ本社の研修施設です。
木を使い地産地消することでも低炭素に貢献します。


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