熊本地震の家屋倒壊の原因は耐震基準だけ?

【ポイント】
熊本大震災本震からの教訓として、耐震基準の外、重要なポイントがあります!

大地震から早くも3ヶ月半が経ちましたが、未だに多くの倒壊した住宅が手付かずの状態で解体を待っており、そのような中各ハウスメーカーさんたちは「耐震」を大きく前面に出して広告活動をされています。
確かに耐震基準を満たすことは重要です。しかし、あまり触れられていない分野があります。それは「白蟻被害」と「木材の腐れ」です。
倒壊した住宅が多い、益城町と西原村へ実際に調査に入った業者さんの話では、「倒壊した住宅の約8割に白蟻被害と木材の腐れが見られた」そうです。
耐震基準が大前提ではありますが、上記のようなことが本当に起きていたとすれば、耐震基準を満たしていても倒壊する恐れがあるという事です。
白蟻については定期的なメンテナンスと点検で最低限の予防ができると思いますが、木材の腐れについては外部からの水漏れや配管等からの水漏れがない限り、断熱施工が重要となり、 一歩間違うと内部結露を引き起こし、木材の腐れ、カビの増殖を促してしまいます。
それほど断熱の役割は重要で、定期的な点検とメンテナンスを出来ないのが断熱材です。ではどうするか・・・?
素材の特徴を知ること。
ミニ情報-151101(他社製品との比較Ⅱ)でも触れましたが、気密化が最重要で断熱材には空気は通さず、湿気は逃がすというゴアテックス素材のような性能が必要だと申しました。なぜなら湿気を止めてしまうと結露の原因にもなります。 蒸気はガラス、鉄以外の物質であればどんな物でも蒸気圧の低い方へ移動します。湿気を止めることは不可能に近く、自然の摂理に逆らわず「湿気は止めずに逃がす」という事が大事です。
そのことを可能にしている断熱材が「アイシネン」で、まさに家の寿命を延ばし家族の命を守ってくれる断熱材だと確信しています。
左の写真のように、床下の異常な湿気により腐朽菌が発生し木材が腐れれば耐震基準など何にもなりませんね。
PDF版は、こちらをご覧ください。
pdf版【生環新書】「熊本地震の家屋倒壊の原因は耐震基準だけ?-16/08/16」PDF版


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