これからの大空間建築の考え方

【ポイント】
今度の熊本地震で倒壊は免れたものの、ショッピグモールや工場・体育館などの広い空間を有する 建物の天井が破損落下して今現在も改修が出来ず閉鎖されたままの建物がたくさんあります。

ミニ情報16-04-Ⅰ「鉄鋼・金属加工場にアイシネン(その1)」で紹介しました広いスパンの加工場ですが、 作業環境改善を考慮して折版屋根とガルバー鋼板の壁面にアイシネンを吹き付け施工しました。
当社の提案で従来のプラスターボードなどの天井を設けず梁下面にネットを張り、 壁面には有孔ボードを張っていただきました。
つまり、アイシネンの大きな特徴である吸音性能を最大限に生かすための仕上げです。
震度7を2度も受けた益城町に隣接するこの場所で、全く被害を受けることありませんでした。
昨年の夏休み期間中に多くの体育館耐震改修で天井を解体し、新たに屋根下地面に直接現場発泡硬質ウレタン断熱材を吹き付け、そのウレタン面に塗装し天井をなくす工事がありました。
幸いそれらの建物は被害も少なく、避難所として即活用できたようです。
何度も伝えて参りましたが、残念ながらウレタン類は紫外線により徐々に赤さび色に変色し見た目が悪くなります。
そこで塗装が必要になります。またなぜかスズメなど鳥が好んでついばんだりするため、鳥の対策も図らなければなりません。
そこでネットを張るなどの対策が必要になります。 左の写真は防鳥用のグリーンネットですが、凸凹したアイシネンの吹き付け面が見え、将来変色も見えるようになります。
例えば建築現場用の防炎シートや防風シート呼ばれる白色でメッシュが小さく、丈夫で耐候性もあり、何より廉価な商品が数多くそろっています。
寸法や丸環の位置などオーダーも可能です。 設計時に取り付け法などを明記すれば壁面も含めて、断熱効果と室内の騒音吸収から外部への騒音削減効果まで発揮し、低コストで大地震に対しても被害を最小限に抑えられるはずです。
今度の震災被害で工場から引き合いもありましたが1500平米以上の防火問題で採用になりませんでした。
防炎シートなどの組み合わせで解決できないものでしょうか・・
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